医療法人共愛会は急性期の戸畑共立病院をはじめ、回復期の戸畑リハビリテーション病院、地域の皆様の診療を担うとばたクリニック、在宅への掛け橋となる介護老人保健施設あやめの里、在宅介護・医療を提供するあやめ在宅ケアセンター、利用者の自立生活を支援するケアハウスあやめ、在宅生活を支援する戸畑リハビリテーション病院デイサービスセンター、健康増進を目的としたメディカルフィットネス戸畑、療養型の明治町クリニックの9つの施設から成り立っています。施設を独立した形にしているのは、急性期から在宅・介護とそれぞれ患者さんに対するケアには特徴があり、各々に応じたケアを行う必要があると考えているからです。
その中で急性期を担う、戸畑共立病院は、より高度な医療を患者さんに提供するために昨年5月、平成14年に移譲された旧市立戸畑病院を解体し、その場所に新築移転しました。病床数は218床、診療科は16診療科、専門分野として、がん治療センター・消化器病センター・画像診断センター・救急センターを中心に専門診療科にも力を入れています。
当手術室は4室(うちBCR1室)あり、各科に特化した機能を有しています。
各種モニター類はシーリングペンダントに搭載する事によりスペースを有効に利用しています。各室大画面液晶モニターやアームモニターを設置することで、フィルムレスの実現と、術中映像システムの充実を図ることが出来ました。今回採用した無影灯はLEDライトを使用しており、熱を産生せず発光力は強く寿命が長いことが特徴です。実際に使用すると色調を部位により変化でき眼にやさしいので好評です。病院の移転時に、内視鏡外科手術に対応するためにあらゆる患者ポジショニングがとれるよう設計された手術台を採用しました。特に前後・左右の傾斜を行うポジションは、従来ノーマルとされた角度をはるかに超越しており、低侵襲手術において新しい可能性が広がりました。
現在手術室は、師長・主任・主任心得・スタッフ17名とケアワーカー4名、CE2名(OP室専従)と麻酔科医2名(常勤)で、外科・整形外科・泌尿器科・眼科・脳神経外科・歯科口腔外科・内科の手術を行っています。手術室外業務として、CT室では肝がんに対するCTナビゲーションによる肝がん経皮的ラジオ波焼灼術や、がん治療センター内の小線源治療室では、前立腺癌密封小線源療法技術講習を受講したスタッフがチームを編成し、手術をおこなっています。『緊急手術に対応できる患者中心の治療と看護』を目標に、毎日が慌しく過ぎていくばかりではありますが、手術室会議・毎朝のミーティング・手術前3分ミーティングを通し情報の共有化をはかり、安全安心な手術・麻酔の提供に努めています。
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